古い街並みを歩く旅の魅力

日本各地には、江戸時代や明治時代の面影を残す美しい街並みが点在しています。こうした歴史的な街は、車で通り過ぎるだけではもったいない。歩くスピードだからこそ、軒先の意匠や路地の空気感、住人の暮らしの息吹を感じ取れます。

今回は、歩いて巡るのに最適な3つの街を紹介します。

飛騨高山(岐阜県):小京都の風格

さんまち通りを歩く

高山の中心部にある三町伝統的建造物群保存地区、通称「さんまち通り」。江戸時代から続く商家の町並みが約600mにわたって残っています。

出格子の町家が立ち並ぶ通りでは、みたらし団子や飛騨牛の串焼きを片手に食べ歩きが楽しめます。朝市が開かれる陣屋前まで足を伸ばせば、地元の新鮮な野菜や漬物も手に入ります。

東山遊歩道

観光客が少ない穴場が、高山城跡から東山寺院群を巡る遊歩道。約3.5kmのコースに13もの寺社が点在し、静かな散策を楽しめます。紅葉の時期は特に美しいルートです。

所要時間: さんまち通り約60分、東山遊歩道約90分

倉敷美観地区(岡山県):白壁の水辺散歩

倉敷川沿いの散策

白壁となまこ壁の蔵屋敷が倉敷川の両岸に並ぶ美観地区は、日本を代表する歴史的景観のひとつ。川沿いの柳並木の下を歩く光景は、まるで時代劇のワンシーンです。

大原美術館ではエル・グレコやモネの名画を鑑賞でき、アートと歴史を同時に楽しめます。

本町通り・東町エリア

美観地区の中心から少し外れた本町通りには、町家を改装したカフェや雑貨店が増えています。観光客で混雑する中心部を離れて、地元の日常を感じられるエリアです。

所要時間: 美観地区全体で約90分

川越(埼玉県):蔵造りの街並み

一番街の蔵造り

都心から約1時間でアクセスできる川越は、「小江戸」の愛称で親しまれています。明治時代の大火後に建てられた蔵造りの商家が立ち並ぶ一番街は、重厚感のある街並みが圧巻。

時の鐘は今も1日4回鳴り響き、江戸の時を現代に伝えています。

菓子屋横丁と大正ロマン通り

駄菓子屋が20軒以上並ぶ菓子屋横丁は、どの世代も童心に返れる場所。長さ約95cmの「ふ菓子」はここでしか買えない名物です。

大正ロマン通りでは、洋風建築と和の建物が混在する独特の雰囲気を楽しめます。

所要時間: 川越散策で約120分

古い街並み歩きを楽しむコツ

古い街並みは、歩くほどに奥行きが見えてくるものです。次の週末、小さなタイムトラベルに出かけてみませんか。